
がんになって考えたこと
| がんになったからと言って、その人の本来持つ性格が「コロッ」と変わるなんていうことはない!と、基本的には思う。ただ、殆どの人は、前向きに生きることが上手になるのでは?と思う。 たいていの人は、自分が「がん」を宣告されるまでは、「がん患者は、痩せてる」とか、「不幸せそう」とか思っていると思う。わたしだって、「がんになったら、どこか体に現れるものだ」と思っていた。職場の同僚からも、「どこか調子悪かったの?」と聞かれた。でも…、とりたてて、どこかが悪いということはなかったし。痩せる…ということについても、消化器系のがんの方なら、そういう傾向があるかかもしれない?と思うが、婦人科のがんの場合、なかなかそんなことはないように思う。 「不幸せそう」ということについても、確かに、宣告された後はショックだし、「不幸せ路線」まっしぐらの心境に陥ることもあると思う。でもね、「自分は不幸せ」という、「悲劇のヒロイン」にどっぷりつかり続けることは出来ないものだ。何故なら、「死にたくない」から。死にたくないから、自分の病気について、いろいろ調べ、調べることで、また落ち込むのだが、やっぱり、死にたくない。できるだけのことをしよう!と思うようになる。前に、「抗がん剤をしたくない」ということを、Dr.Yに言ったということを書いたわたしだが、あれだけ「抗がん剤がイヤ」だったわたしが、いざ、自分の命を意識する立場にたたされた時は、「Dr.Yに、抗がん剤を勧められたら、とりあえず、受けてみよう。とにかく、やれることはやろう。」と思うようになったのだ。 わたしの入院中、同じ部屋に化学療法中の方(かなり年長の方2人)がいらしゃったが、つらい治療にもかかわらず、淡々としていらしゃった。お二人は、親しい間柄らしく、明るく、かつらのオーダーの話などをしていらしゃった。わたしなど、化学療法を受けていない、「半人前のがん患者」(夫曰く)なのだが、自分の命には、必ず終わりがあるということを、痛感し、「後ろを振り返ることだけでは何にもならない」と思うようになった。(反省しないってことではないですよ〜。ただ、わたしは、ちょっと小さなことにクヨクヨ悩やむ傾向があった。悩みつづけた後は、開き直っていたのだが。)でも、後ろを振り返り、後悔ばかりするより、今、そして未来のことを考えることのほうが、大切だと思うようになった。(なら、術後にあんなに悩むなって!)「今」って本当に大切です!と言いつつ、だ〜らだら、毎日を送ってますが(恥)。 前向き、ということでもう一つ。「家族」のあり難さ、大切さを本当にしみじみ感じた。今までだって、子供がいない分、多分、子供のいる夫婦以上に、お互いを大切にしてきたと思うけど…。やっぱり、夫は、わたしの大きな支えだった。夫が「大丈夫」と言ってくれると、今思えば、何の根拠も無く言っていたと思うのだが、なんとなく安心したものだった。術前に夫は、3月でまだ寒いのに、「水シャワー」で、彼なりの願掛けをしてくれていた。夫は、結構冷静な人間なのだが、Dr.Yに検査の結果を聞いたときに、かなりとんちんかんな質問をしていた。慌てていることがよく分かった。それも、なんだかありがたいことだった。そして、大事なうちのチャコ。待っていてくれる人(&犬)の存在は、大きなものだった。ただ、喉もと過ぎれば?最近は、夫やチャコにムカツクことも有り。これも、精神的に立ち直った成果かな? |